ネオン
朝、10時40分。
2時間目の授業が始まる時間、あたしは正門を小走りで抜けていた。
やばい、遅刻。
大学は広いから移動するだけで大仕事だ。
「琴音!」
後ろから金色の髪に焼けた肌を露出した真紀が走ってきた。
「マジやべぇ~よぉ~。2年初日から遅刻ぅ~。」
「おはよう、真紀。なんか久しぶり。」
「昨日仕事だったから全然眠れなくて死にそぉ~っ。
って、琴音もかあ!!」
「うん、そう。でも案外普通かな。体はね。」
「まだまだ、これからっしょぉ!もう二十歳になると、体がだるくて、だるくて・・・。」
「急ご。欠席なっちゃう。」
二人は急いで教室へ向かった。