准教授 高野先生のこと

先生は外した眼鏡を丁寧に畳み、私のパジャマの胸ポケットにしまった。

眼鏡が少し邪魔になるような?展開を前にして、私の心臓はもうバクバク。


「ちょっと、頑張るからね」

先生はさらっと言って、にこっと笑うと――

「あ、あのっ……」

庇うように私の腰をしっかりと抱き、ぐっとそばに引き寄せた。

そうして――

すべての言葉を遮るように、私の唇を塞いだ。


二度目……やり直した初めてのキスは、いきなりとっても大人のキスだった。


お互いの唇の感触、温度。

一つひとつを丁寧に確かめ合うように、私たちはゆっくりと唇を重ねた。


とろとろと溶けていくような、とてもとても不思議な感覚。


そんな初めて味わう感じは、心地よくて気持ちよかった。



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