准教授 高野先生のこと

「先生、私“初めて”なんですよ?

男の人をこんなに真剣に好きになったのも。

男の人にこんなに想ってもらえたのも。

車の助手席に乗せてもらったのも。

晩ごはんを二人で食べたのも。

毎日メールするのが楽しいのも。

海へドライブに行ったのも。

その海に頑張って愛を叫んだのも。


手をつないだのも。

ぎゅっとされたのも。

キス、したのも……。


みんなみんな、先生が初めてなんです。


私、キスよりもっとすごいことするのも……。

初めて……そういうこと、するのも……。

先生がいいです。


男の人って――

“初めて”って言われてると喜ぶ生き物なんでしょ?

だったら、私に、もっと露骨に、いっぱい……。

喜んで見せて欲しいです!喜んでもらえないですか?

ダメ、ですか?


あの…なんだろう……なんていうか。

私は……先生の、ものです。

そう、私は先生のものなんです。

こんなのすごくへんかもしれないし、ちょっと危ない?なんて思うけど。

だけど……もっともっと、私、先生のものになってみたいです。


だから、なんていうか、ええと……。

とりあえず、迷わないでください。

ん?とりあえずって、なんかヘン?


もし重くてダメそうって思ったら――

ダメになるまえに相談しますから。

そうしたら、二人で考えましょうよ。

報告、連絡、相談です。

危機回避?はそういうとこからです。


怖いことを想像して怖がるなんて、そんなのよしましょう?

私のココロはすごいんです。

ナントカの物置よりも頑丈ですよ。

101人乗っても平気なんです。

しかも、ダムも建設中です。

まだ、出来てないですけど……。

でも出来ますから、そのうち。

だから先生は、とりあえず、ん?また、とりあえず?

まあまあまあ、とにかく先生は――

私のことを心置きなく、じゃんじゃん好きになっても大丈夫なんです」



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