朱鷺
腹から声が出た。ドスがきいている。
「薫、ちょっとこい」
「な~~に~~」
シャツのボタンを留めながら来た。
「誰の煙草だ」
「え?」
「誰のかって、聞いているんだー!」
薫に向き直って、怒鳴った。
「友達のだよ」
「いつ、来た!」
「え?さっきだよ」
「誰!」
「朱鷺君、知らないかな?」
「とぼけるな!何してたんだ!!」
朱鷺には、根拠は無いが自信があった。薫が男を部屋に連れ込んだ。きっと間違いない。
「俺が、気がつかないとでも思っているのか!」
「なんで、そんな大声を出すの、やめてよ」
「俺が、俺が、どんな思いで部屋を借りたか知ってるのか!」
「なんにもしてないよ!」
「どこの誰だ、連れてこい!」
「してないって!」
「してるかどうかなんて、どうでもいい、そいつを連れて来いって言ってるんだ!」
「なんで、疑うの!」
「出て行ってくれ、俺がやっぱり馬鹿だったんだ、もういいよ。」
「なんで、どうしてそうなるの、」
「どーせ、おまえ、俺なんかその場しのぎなんだ!」
「朱鷺君が、好きだよ」
「嘘だ!」
「嘘じゃないよ」
「他の男にも同じこと言ってんだろう」
「言ってないよ、どうして信じてくれないの」
「信じられるかー、他の男とも階段でキスしてたじゃ
「薫、ちょっとこい」
「な~~に~~」
シャツのボタンを留めながら来た。
「誰の煙草だ」
「え?」
「誰のかって、聞いているんだー!」
薫に向き直って、怒鳴った。
「友達のだよ」
「いつ、来た!」
「え?さっきだよ」
「誰!」
「朱鷺君、知らないかな?」
「とぼけるな!何してたんだ!!」
朱鷺には、根拠は無いが自信があった。薫が男を部屋に連れ込んだ。きっと間違いない。
「俺が、気がつかないとでも思っているのか!」
「なんで、そんな大声を出すの、やめてよ」
「俺が、俺が、どんな思いで部屋を借りたか知ってるのか!」
「なんにもしてないよ!」
「どこの誰だ、連れてこい!」
「してないって!」
「してるかどうかなんて、どうでもいい、そいつを連れて来いって言ってるんだ!」
「なんで、疑うの!」
「出て行ってくれ、俺がやっぱり馬鹿だったんだ、もういいよ。」
「なんで、どうしてそうなるの、」
「どーせ、おまえ、俺なんかその場しのぎなんだ!」
「朱鷺君が、好きだよ」
「嘘だ!」
「嘘じゃないよ」
「他の男にも同じこと言ってんだろう」
「言ってないよ、どうして信じてくれないの」
「信じられるかー、他の男とも階段でキスしてたじゃ