世界の終りに恋の歌を
ゆっくりと歩いて王子が近付くと、人魚の姫は王子を見つけ嬉しそうに笑顔を見せ、次の瞬間、思い出したように頬を膨らませました。

「どうして来なかったの? お前をずっと待っていたのに」

人魚の姫は怒ります。

「申し訳ありません」

王子は、人魚の姫の元へ片膝をついて謝りました。

それから、こう続けました。

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