世界の終りに恋の歌を
「私の国の王が亡くなりました」

「まぁ、お前のお父様が!?」

人魚の姫は口元を手で覆い驚きました。

「私がこの国を継ぐことになります」

ここまで言うと人魚の姫がいつもの質問をしました。

「私の国には来れないの?」

「行けません。また、ここで姫君に逢うことも困難になりました」

人魚の姫の瞳がみるみる悲しみに染まります。

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