俺様執事のち、二重人格。
ホントは気づいてた。
中に
お嬢様方がいる分、
お嬢様方の執事もいる。
下手すれば、
月を人質に
とられてる俺たちは、
手出し出来ず、ボコボコに
なるかもしれない…。
だから、
雅弥を外に居させた。
俺の不注意だ、
俺が落とし前をつけないで
どうする。
なにより俺のお嬢様だ。
雅弥は
極力巻き込みたくない。
「…雅弥、頼んだぞ。」
「…おう」
そう言って、俺は
ドアに手をかけた…。
ガラガラガラ…
そこには
手足を縛られて、
ワイシャツも制服も
ボロボロになった、
傷だらけの月と、
チンピラみたいな執事と
性格悪そうな
たて巻きのお嬢様方がいた。
「…そっ…た…」
…完璧怯えてるな、
月…。
体も震えていて、
大きく見開いている目には
涙が溜まっている。
普段、
結構気が強い月が
声を震わせている。
そんな月を見た俺は、
何故か憎悪にかられて、
無意識に
拳をあげようとしていた。