俺様執事のち、二重人格。
「足蹴されんのは
ごめんだけど
足蹴するのは気分いい」
「爽汰、
お前、マジでSだよな…」
いや、
お前らも十分謎だ。
「もういいよ、先輩。」
そう言った瞬間、
逃げ出した先輩達。
月のほうを見ると、
百合奈ちゃんが
縄をほどいてあげていて、
安堵からか、
膝の力が急に抜けて、
「あっ、やべ…」
倒れると思ったら、
ちっこい体に
支えられていて
「爽汰っ!!大丈夫?」
「ん、腕が壊れたかも」
自分で
体支えんのがキツくて、
珍しく拒否らない
月の肩にもたれながら
聞いてると
また
月がポロポロ泣き出した。
「…そっ、爽汰…
ごめんね…わ、私…」
「ん。
ったく、話は聞けよな―…」
…月が自然に
腰に手を回してきていて、
ちょっと
内心ビックリな俺。
うん、
つかむ場所がなかったから
無意識に…程度だね、多分。
その力が、少し強まる。
…相当怯えてんな、こりゃ。
ってか
もう、帰りたいです。