俺様執事のち、二重人格。








「あっ…あは、あははは
…超…キレイ…だよね…」


スッゴい気まずい…




その瞬間、また爽汰に
抱きしめられていた。






荒々しい瞳には
強い威圧感があって、
言葉が出ない…







「月には…俺が必要ない?」



でも、
口から出る言葉は
弱々しくて…

ちょっぴり、
胸が苦しくなった。









「俺…親に一度
捨てられてるんだ。」


「えっ…」



なにそれ…
聞いたことなかったよ?








「俺のホントの母親は
離婚して出ていった。

そのあと
自暴自棄になった親父に
「お前がいたから」って
毎日毎日言われて、
金はやるから出ていけって…
小6だった」


「そんな…」



「俺のためのマンションと
お金は用意してくれた。
俺はそこで一人で
2年くらいかな…暮らしてた。

いつか迎えに来てくれるって
信じて2年…待ってた。

けど、親父は知らない間に
再婚してた。」



爽汰の顔は
無意識なんだろうけど、
苦痛に歪んでる…


いつもは
抱きしめる力も爽汰も
強いと思うのに、

今日はまるで、
ちっちゃい子犬みたいな
感じで…






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