パセリな彼女がついた嘘
彼女の部屋を出るとき、
僕は何を思ったのか見当違いな質問をした。

「お兄さんは、実家の仕事、手伝わないの?」

すると彼女は、

「センスがないからダメね、
彼には平凡なサラリーマンが似合ってると思う」

と言って微笑んでくれた。

「何の変哲も無いしがない普通のサラリーマン?」

僕が言うと彼女は不思議そうな表情をして、

「あなたのこと?」と言って笑った。

僕たちは、笑顔で、さようならをした。
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