パセリな彼女がついた嘘
「なんで須藤を気に入ったんですか?」

陽気に僕が尋ねると、

「おいおいそれって俺のこと否定してない?」

と須藤が横槍を入れ、

「語彙の絶対量が多いからね、話していて飽きないよ」

と小田切さんが答えた。

「でも須藤のギャグは、どれも少し古くないですか」

僕がワインを飲み干して言うと、

「バカだな悦司、すべてのギャグはオヤジギャグに通ずる、なんだよ」

と須藤は得意げだった。

そんな間に会計を済ませ、

「次、行こうか」

と席を立った小田切さんは、
40代とは思えない程スタイルが良かった。
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