西の狼
「あぁ…連邦と共和国が動かないのも気になるが…」
「今は、動かない国より目の前の敵だな…アルバートが迎撃に出ると言ったな?」
「あぁ。山越え用の鈍重な装備では、アルバートの飛竜騎士団には敵わないからな。」
「そうか。まぁ、妥当な判断だろうが…あの帝国が、ただ山越え用の装備だけで来るだろうか…」
「…アルバートなら、大丈夫だろう。何かあっても、飛竜ならすぐに帰還できる。」
「…そうだな。」
ガラルドとガリオは、レオンの誕生日パーティーの会場に入った。中では、もうパーティーが再開されていた。
「…ったく…俺らがいねぇのに始めてんじゃねぇよ!」
二人はパーティーの輪の中に混ざっていった。そのパーティーは、最後まで笑い声に満ちていた。
「…団長、そろそろ目標地点です。」
「あぁ。分かった。」
アルバートは部下を引き連れて問題の山脈に向かっていた。アルバート達は、皆翼の生えた竜に跨がって、長い槍を持っている。しかし部下達の竜の体が紅いのに対して、アルバートの竜は蒼い体に更に頭に一本の角を持っている。部下の竜はエアランダーという品種で、魔法力と飛行能力に長けた品種だ。だがアルバートの竜は、アルゼリスタという、竜の中でも最高ランクの聖竜に位置する竜だ。その魔法力は並の魔法使いを遥かに陵駕し、その速さにはどんな竜でも追い付けないと言われている。
「…対象視認…各員、攻撃を開始せよ!」
アルバートの号令で部下達が一斉に攻撃を開始した。アルバート達の襲撃に気付いた帝国軍の兵士が叫び声を上げている。しかし完全に油断していた帝国軍の兵士達は満足に抵抗することも出来ずにアルバート達の魔法に焼かれていく。ひとしきり殲滅したあと、アルバート達は残党の完全な殲滅の為に下に降りた。
「今は、動かない国より目の前の敵だな…アルバートが迎撃に出ると言ったな?」
「あぁ。山越え用の鈍重な装備では、アルバートの飛竜騎士団には敵わないからな。」
「そうか。まぁ、妥当な判断だろうが…あの帝国が、ただ山越え用の装備だけで来るだろうか…」
「…アルバートなら、大丈夫だろう。何かあっても、飛竜ならすぐに帰還できる。」
「…そうだな。」
ガラルドとガリオは、レオンの誕生日パーティーの会場に入った。中では、もうパーティーが再開されていた。
「…ったく…俺らがいねぇのに始めてんじゃねぇよ!」
二人はパーティーの輪の中に混ざっていった。そのパーティーは、最後まで笑い声に満ちていた。
「…団長、そろそろ目標地点です。」
「あぁ。分かった。」
アルバートは部下を引き連れて問題の山脈に向かっていた。アルバート達は、皆翼の生えた竜に跨がって、長い槍を持っている。しかし部下達の竜の体が紅いのに対して、アルバートの竜は蒼い体に更に頭に一本の角を持っている。部下の竜はエアランダーという品種で、魔法力と飛行能力に長けた品種だ。だがアルバートの竜は、アルゼリスタという、竜の中でも最高ランクの聖竜に位置する竜だ。その魔法力は並の魔法使いを遥かに陵駕し、その速さにはどんな竜でも追い付けないと言われている。
「…対象視認…各員、攻撃を開始せよ!」
アルバートの号令で部下達が一斉に攻撃を開始した。アルバート達の襲撃に気付いた帝国軍の兵士が叫び声を上げている。しかし完全に油断していた帝国軍の兵士達は満足に抵抗することも出来ずにアルバート達の魔法に焼かれていく。ひとしきり殲滅したあと、アルバート達は残党の完全な殲滅の為に下に降りた。