小桜哀歌
猫に導かれ
着いた先で若菜が見たもの
それは‥
着物を着た人たち。
「………舞妓様なら見ましたけど」
男性も着物を着ている。
それどころか,刀を腰にさしている者もいる
「何かの撮影でしょうか?」
のほほんと辺りを歩く若菜。
しかし、どうやら自分だけがその場で浮いているようだった。
ざわざわと,道行く人に見られていた若菜は,
目の前にいた女性に尋ねた。
「あの‥すみません,道をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
尋ねられた女性はビクビクしていた。
「い、異国人はんどすか?」
「…?異国人?」
意味がわからなかった若菜は,再び,頭の上に?をのせて聞き返した。