紅い記憶
「迎えに行く…だ?冗談じゃない。14年間放っといた奴に桜を任せられるかよ。今更桜の兄として現れたからって、はいそうですか、じゃぁこれから桜をよろしくお願いしますなんて、調子の良いこと言えるわけないってことぐらいわかるよな。桜はもう、俺らの仲間の一人なの。」





 稔はそう言うと桜の手を引いて家に入ろうとしたが、桜が動かなかった。




「桜?」




「少し、話聞きたい。昔のことがわかるかもしれないじゃない。少し怖いけど…。もちろん稔が私のことを考えてそう言ってくれたのはわかってる。ありがとう。でも…」






 桜が小さな声で言う。



 桜の意思を理解し、稔は渋々和樹を家に入れた。





「じゃぁ、聞かせてくれ。」



 
 稔が冷たく言うと、少し遠慮がちに和樹は話し始めた。


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