天然100%
放課後、その辺のファーストフード店に寄らなかったので、帰りが早かった。
「あ、西根さん」
西根さんが物理の教科書をしっかり抱いて、呆けた顔で座っている。
「…アラッキーくん、私のことも名前で呼んで?」
「西根さんがその呼び方を変えてくれるなら良いよ」
昨日今日呼ばれてきたが、とても疲れるあだ名だ。
西根さんは教科書を置いて、むにむにと自分の顔をもみはじめる。
「今日1日、なんだか顔の筋肉すごい使った気がする
私、ちゃんと笑えてた?」
そう言って見上げる、西根さんの顔は手で縦に潰されて変。