契約の恋愛
けれど、何か胸騒ぎがしているのは気のせいだろうか。
どことなく気持ちが落ち着かない。

それはまるで遠いあの日と重なって、重なる程不安という感情に近くなっていく。
陸飛と亮也が今、どこにいるのか何をしているのか。
そんな事、気にしたこともなかった。

それなのに今はたまらなく気になって仕方ない。

雪葉の表情、陸飛の変化…。そんな事偶然でしかないかもしれないのに、どうして璃雨は鼓動が高鳴っているのだろう。

表情が固いのだろう。

小さな路地がゆっくりと見えてきた。

ひたすら足を進める。

…そういえば。

亮也と出会った時の事を、何故か思い出す。
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