契約の恋愛
何で…ばっかり。

璃雨は正直疲れてた。

亮也のこと、紀琉のこと、自分のこと。

そのどれもが未だにごちゃ混ぜで、整理できてなくて。

逃げ続けてきた弱虫のくせに、人のことで疲れてるなんてあれだけど、璃雨はとにかく早く逃げだしたかった。

現実を受け止めてしまう前に。

まだ時間はある。

だから、ここに来た。

紀琉のいるこのK大に。

あれから紀琉から何回か着信があったが、全部無視していたので、紀琉は璃雨がここに来ることを知らない。

何でここに来たか…。

それは、契約をきってほしいとかそんな事を言いにきたわけではなく、ただ単に今週の土曜のダブルデートについての詳しい事が決まったので、それを紀琉に言いにきただけだ。

電話はもう握るのも嫌で、直接言いにきたんだ。

顔を見る方がもっと嫌だけど、何となく紀琉に会いたかった。
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