契約の恋愛
心の中で、懐かしさが込みあげてきて温かいものが染み込んでいく。

そんな感じ。

大学の裏にある、庭のような場所で璃雨はつったっていた。

…何だろう。

優瑠と付き合っていた当時も、ここには足を踏み入れたことはない。

というより、存在すら知らなかった。

興味本位でたまたま来ただけだ。

それなら、どうしてこんなにも心が温かいの?

どうして懐かしいと感じてしまうのだろう。

璃雨は、静かに目を閉じる。
緑の匂いがする。
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