契約の恋愛
…何か変だな。
鏡台の上に置いてある、化粧水や香水を一つ一つじっくり眺める。
これ、女物じゃん。
大人用の濃い口紅もあるし、女子高生が使うようなメイク用品もある。
しかも、使い古し。
鏡台の引き出しを開けてみる。
……髪止め。
が、たくさんあった。
間違いなく女物ばかり。
全部、黒澤さんの妹さんの物だろうか。
でも、この口紅とかイヤリングとか明らかに大人の女性が使うものっぽい。
璃雨のお母さんも、こんなの使ってたし。
……変なの。
でも、あれだけ美形で物腰もいい紳士な黒澤さんだったら、大人の女性の一人や二人は簡単に落とせそう。
私に過去があるように、黒澤さんにも過去がある。
詮索する必要もない。
……髪乾かそうっと。
ドライヤーを取出して、スイッチを入れた。
生温かい風が長い髪を吹き抜ける。
鏡台の上に置いてある、化粧水や香水を一つ一つじっくり眺める。
これ、女物じゃん。
大人用の濃い口紅もあるし、女子高生が使うようなメイク用品もある。
しかも、使い古し。
鏡台の引き出しを開けてみる。
……髪止め。
が、たくさんあった。
間違いなく女物ばかり。
全部、黒澤さんの妹さんの物だろうか。
でも、この口紅とかイヤリングとか明らかに大人の女性が使うものっぽい。
璃雨のお母さんも、こんなの使ってたし。
……変なの。
でも、あれだけ美形で物腰もいい紳士な黒澤さんだったら、大人の女性の一人や二人は簡単に落とせそう。
私に過去があるように、黒澤さんにも過去がある。
詮索する必要もない。
……髪乾かそうっと。
ドライヤーを取出して、スイッチを入れた。
生温かい風が長い髪を吹き抜ける。