契約の恋愛
亮也は隣のクラス。

何でこいつは、いつもいつも…。

陸飛は縮こまる子猫のようなうるうるとした瞳で、無実を訴えてきた。

「だってよぅ、亮也の奴貸してっていっても貸してくんないんだもん。璃雨に借りろっていって。」

…奇跡のなすりつけ。

私ははぁとため息をついて、机の上の教科書を陸飛の机に投げた。

「…え。璃雨の分は?」

「璃雨は考え事するからいい。」

「…当てられたらどうすんの。」

「その時は陸飛に教科書とられたって言って乗り越える。」

「え~。(汗)」

ざまぁみろってんだ。
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