契約の恋愛
嘘八百。

とにかく嘘だらけ。

でも理屈は通ってるはず。紀琉はちゃんとK大の生徒だし、すきのない敬語が真面目っぽいし。

うん。大丈夫。何が大丈夫か分かんないけどとにかく大丈夫。

雪葉は一点を見つめたまま、今度は動かない。

怒る準備か!?

そう思い至り、とっさに身構える私。

雪葉は、かすかに唇を震わせていた。

「……璃雨。」

「ん!?」

頼むから怒らないでくれ。
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