契約の恋愛
恋ではない。

恋ではないけれど……。

紀琉の掴み所がない優しさが、既に璃雨を惑わしていたんだ。

そんなことも気付かずに、死へのタイムリミットは近づいていく。

ガタガタっ

完全に空想の世界にいってしまっていた私は、隣のクラスが放つ騒がしい音に我にかえった。

……亮也のクラス終わったんだ…。

てか、今何時?

「璃ー雨っ。亮也君のとこ終わったみたいだよー?」

教室に響く雪葉の声。

……四時過ぎかぁ。今から行っても間に合う。

とにかく、亮也に言っとかなきゃ。
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