Secret Prince
「いえ、・・・・・・・良いんです・・・・。
 けど、・・・・・これから、どこへ向かうんですか?
 それと、貴方のお名前は?
 僕は、栗代藍斗といいます。
 この名前、・・・・・・・あんまり好きじゃ
 ないんですけどね。」



どちらかというと、今の俺には、恐怖から免れたという、
解放感の方が大きかったから。
それに、不思議と、この人に嫌悪の感情は抱かなかった。





























「そうだな、・・・・・・・とりあえず、
 俺のアジトへと向かうつもりだが。
 お前に、帰るべき所があるのなら、
 そっちへ行くけどな。
 ちなみに、名前はねえよ。
 正確にはあるんだが、名前なんてもの、当の昔に
 捨てた。
 そうだな、・・・・・・・・総統、とでも
 呼んでくれれば良い。」




矢継ぎ早な俺の質問にも、嫌な顔する事なく、
答えてくれた。
俺を抱いたまま、歩きながら、・・・・・だが。
 
< 231 / 644 >

この作品をシェア

pagetop