Secret Prince
「「「そして、藍斗、・・・・・・いや、正確には、
   ビオラが持っているものが・・・・・・。」」」






そう言って、一息ついた瞬間、俺の中にいるもう1人の俺が、

無言で脈動を始めた。

それも、一瞬で、俺の意識が乗っ取られたぐらいだから、

物凄い速さだったんだろう。

俺に、直で会話してほしくなかったのか。

それとも、『四光』としての会話を、俺に聞いてほしかったのか。

































~ビオラside~




「『紅き涙』、でしょ?
 ほら、これ、実物。」





俺は、そう言って、ローズパープルの石を

高く掲げた。

その石は、うっすらと薄いピンク色の光を放っている。

だが、その光には、見る者を呑み込む、圧倒的な戦慄と

妖艶な魔力が含まれている。

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