Secret Prince
その口調は、酷く驚いているようで、
聞いているこっちまで、思わず動揺しそうになった。
だけど、それを必死で堪えて、説得を試みる。
































「うぅ、この際だからはっきり言っちゃうけど、
 俺は、ビオラの事好きだよ。
 相棒とか、そういうのじゃなくて、
 恋愛感情でね。
 気付いたら、好きになっていたよ。
 人格を入れ替える時にしか見れない、ビオラの姿、
 それに、今では、二重人格なのに会話まで出来るように
 なって。
 ビオラの声、凄く安心するんだ。
 何か、悪い事をしてしまっても、
 全て許してくれるんじゃないかって。
 今の『四光』としてのビオラの話し方から、
 その覚悟が分かったとしても、出来る事なら、
 ビオラの事引き留めたい。
 その命が尽き果てるまで、ずっと一緒にいたいんだ。
 最初で最後のわがままだから、・・・・・・許して?」







































そう、これは、現実を受け入れられないだけの、
ただのわがまま。
自分でも分かっているけれど、叫ばずにはいられない。
自分の大切な人が、すぐにでも消えてしまうのなら、
どこか遠い所へ行ってしまうのなら、引き留めたくなるのが
常だろう?
俺は、必死で訴えかけた。
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