Secret Prince
【藍斗・・・・・・・・・・。】





そう、俺の耳に深く届く、甘くか細い声で呟く
ビオラの声は、俺の心を揺るがすには十分すぎるほどでは
あったが、何とか唇を噛みしめて堪えた。
もしかしたら、思い留まってくれるかもしれない。
その、微かな一縷の望みを信じて。




































だが、返事は、それとは正反対のものだった。


































【もし、『虹の四光』を作り出して、
 『漆黒の薔薇』の居所を探り出し、
 奪還して封印する事が出来なければ、
 この世界すらも消え去ってしまうんだよ。
 『漆黒の薔薇』は、それほどまでに絶大な、
 闇の魔力を秘めているんだ。
 藍斗は、それでも良いかもしれないけれど、
 俺達としては、何とかそれを阻止したい。
 いや、しなきゃいけないんだよ。
 分かってくれよ、・・・・・・・・・・・。】
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