Secret Prince
【藍斗・・・・・・・・・・・・。
 俺は、藍斗の事絶対忘れない。
 それに、俺は、犠牲になるべき存在だから、
 藍斗が罪悪感を感じる必要もないんだ。
 たとえ、藍斗の心の中からはいなくなったと
 しても、・・・・・ずっと見守ってるから。
 目には見えなくても、ちゃんと傍にいるから。】







ビオラは、何度も俺の頭を撫でながら、
子供に言い聞かせるような口調で語りかけてくる。
ちゃんと決別できないのは、まだまだ子供な証拠だ。
だけど、15年近く共存してきた運命共同体のような
存在と、どうして今更別れる事が出来る?
今まで、ずっと、傍にいてくれたのに。
時には厳しい事も言われたけれど、ビオラがいてくれたから
乗り越えてこれたのに。











































「そんなの、・・・・・・・分からないじゃないか。
 やっぱり、俺は嫌だ。
 藍斗と別れるのが怖いよ。
 こんなわがまま、聞いてもらえるとは思わないけど、
 でも、・・・・・・・あんまりだ・・・・・・・。」





【・・・・それなら、ちゃんと、俺がいた証、
 残しておいてあげる。
 『漆黒の薔薇』の魔力でしか消せない、唯一無二の、
 俺だけの印。】
< 585 / 644 >

この作品をシェア

pagetop