Secret Prince
そう言うと、ビオラは、俺の制服の第1ボタンだけを
外し、露わになった鎖骨のラインに、そっとキスを
落とした。
触れるだけじゃなくて、最初で最後のその感触を、
確かめるように。
何とも言えない擽ったさを伴ったために、
殺し切れない吐息が漏れた。
何となく、ビオラがクスリと笑った気がしたが、
俺は、それどころじゃなかった。
そうされる事、数分。
ビオラは、やっと顔を上げた。
その表情は、酷く色っぽくて、煽情的だった。



























「これは、・・・・・・・・・魔方陣・・・・・・?」





【星とかハートなら、まだ簡単なんだけどね。
 せっかくだから、藍斗を護る効果も兼ね備えた、
 特別仕様にしてみた。
 これがあれば、大抵の魔力には打ち勝てるよ。
 それに、藍斗の可愛い所も見れたから、
 ますます気合入っちゃったし?】






























・・・・・・・・・・やっぱり、俺、ビオラには
敵わないな。
味方にすれば百人力だけど、敵対したくはない。
ここまでされてNoと言えるほど、俺も、聞きわけが悪いわけじゃ
ない。
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