盲目の天使

言うやいなや、カルレインは、リリティスの後頭部を捕らえて、自分の口元へ引き寄せた。


「んんっ!」


リリティスは、必死にカルレインの唇から逃れようとするが、カルレインの手が緩むことはない。

そのうち、苦しくなって開いた唇の隙間から、カルレインが進入してきて、

リリティスは、翻弄されていく。



だめ・・また力が抜けていく。



リリティスは、カルレインのされるがまま、すでに抵抗することを忘れて、その背中にしがみついた。



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