盲目の天使

ではいいな、と念を押して、カルレインの手が、再び動き始めた。


「やっ!」


そんなことをしても無駄だと分かってはいるが、なるべく体を縮めて、小さくなる。


「あの、私、私・・・」


リリティスの澄んだ蒼い瞳には、今にもこぼれ落ちそうなくらいの涙が溜まっていて。



少しやりすぎたか?

泣かせるつもりではなかったんだが・・。




その時、



トントン。




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