盲目の天使
「カルレインか。こっちへ来い」
プロンは、カルレインを自分の隣に呼ぶと、声を張り上げた。
「みんな、今宵の主役の登場だ!
カナンでの勝利と、タザトットの復旧を担った勇者だ!
皆で祝ってくれ!」
プロンの宣言に、歓声が沸きあがった。
カルレインは、王の隣--といっても少し離れた場所だが--に設けられた席に着くと、
自分のすぐわきに、リリティスの手を取り、やさしく座らせる。
カルレインが来たとたん、
それまでソレイユや、アルシオンに酒盃をすすめていたものたちが、
一斉に、カルレインの周りに集まった。