盲目の天使
一方、アルシオンと同じように、リリティスを見ている、もう一人の人物がいた。
・・なるほど、息子たちが、とりこになる理由が、少し分かってきたな。
プロン王は、酒を飲みながら、リリティスを舐めるように眺めた。
リリティスは、すすめられたお酒をほんの少し飲んで、頬が、ほんのりと色づいている。
衣装も、宴用の、いつもよりおとなっぽいもので、少し開いた胸元からは、綺麗な鎖骨が覗いていた。
その細い首には、カルレインが贈った、見事な首飾りが、光っている。
・・最初に見たときは、ただの小娘だと思ったが。
あと数年もすれば、大輪のバラのようになるかもしれんな。
プロンは、赤く酔った顔で、いやらしい笑いを浮かべた。