盲目の天使

雲が月を隠し、あたりは暗闇に包まれた。

肩が触れるくらいの距離なのに、お互いの姿は闇と同化して、

本当にそこに存在するのかもわからない。


次に月が二人を照らしたとき、カルレインの心は、決まっていた。






「リリティス。

俺は、お前を愛している。


この先もずっと、

お前だけを、愛すると誓おう。


俺との記憶を思い出さないのなら、

これからもっと、以前に負けないくらい、沢山の思い出を作ればいい。



俺の、



妻になってくれ!!」






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