盲目の天使
まるで、雷に打たれたように。
脳天から足の先までが、びりびりとしびれて、カルレインは、微動だにできない。
「くっくっくっく・・・。」
「カルレイン様・・・?」
突然押し黙ったかと思うと、今度は自分の背中に顔をうずめて、奇妙に笑い出したカルレイン。
リリティスは心配になり、裸であることも忘れて、カルレインのほうに向きを変えた。
「あっはっはっは!」
カルレインは、なおも笑うことをやめようとしない。
それどころか、森中に響き渡りそうな大声で笑い出した。
何が、そんなにおかしいのかしら?
自分が、農民と同じ暮らしをしていたことが、そんなにおかしいのだろうか。
それとも、男の子に間違われるような自分が、こっけいに思えたのか。
カルレインは、自分の方を向いたリリティスの不安げな瞳に気づくと、
そのまま、リリティスの顔中に、口付けの雨を降らせ始めた。