盲目の天使
額、まぶた、頬にあご・・・。
カルレインは、狂ったように、いたるところに唇を寄せる。
「カ、カルレイン様?」
口付けられるのが嫌なわけではなく、その行動の不可解さに、
リリティスは、戸惑いの声を上げた。
ようやく落ち着きを取り戻したカルレインは、そのままリリティスの首筋に顔をうめ、
息を切らせながら、そっとつぶやく。
「俺なんだ」
「え?」
「その強盗のような男は・・、
俺なんだ」
カルレインの言葉を咀嚼して、その意味に気づいたリリティスは、驚きに目を開いた。
「まさか・・・」
「俺なんだ!」
カルレインは、リリティスを、力いっぱい、狂おしいほどに抱きしめた。