盲目の天使
「美しいと言ったろう?」
カルレインは、わずかにできた隙間から、リリティスの体を眺めた。
なんという、美しい肌だ・・。
きめ細やかな白い肌。
傷一つないその柔肌は、触れるのがためらわれるほどに、清らかなものに思える。
大勢の美しい女たちを見てきたが、こんなにも心惹かれたことはなかった。
その白い肌が、自分の一言で、瞬く間に真っ赤に染まっていく。
顔だけでなく、首から下の鎖骨の辺りまでが、桃色に染まるのを見ながら、
カルレインは、その緩やかなふくらみに、触れてみたい衝動に駆られた。
自分の言葉一つに、こんなにも、大げさなほどの反応を示す。
もしも、その肌に触れれば、一体、どんな反応を示すのか。