盲目の天使
オルメと呼ばれた侍女と、すったもんだのやり取りの末、
なんとか人払いをしてもらうことができ、部屋の中はカルレインと2人きりになった。
・・・カルレイン様にこんなに強い物言いができる侍女がいるなんて。
カルレインに絶対服従の者しか見ていなかったリリティスは、
この侍女に頭の上がらない様子のカルレインを見て、少しおかしくなった。
「何を笑っている?」
「いえ、なんでもありません」
そう言いながらも、リリティスはくすりと笑う。
「なんだ、嘘をつくな。教えろ」
「お怒りになりませんか?」
「ならない。なんだ?」
「さきほどの侍女に、たじたじになっているカルレイン様がおかしかったのです」
口に手を添え、ふふ、とやわらかく微笑む。