Bitter
『おはよーー!!!』
わざとらしいくらい明るい挨拶。
ドクン。
はっとして前をむくと、アコとユリとマキが、私の席を囲んで立っている。
しかしいつものようにプリクラを分け合ってた様で、表情はにこやかだ。
『あ‥‥‥おはよ‥。』
『なんか元気なくなーい?レイ。どしたーぁ?』
『や、別に、だって‥‥。』
困惑しているとユリがしょんぼりして言った。
『レイー‥。昨日までごめん。何か複雑な思いさせたよね。』
『——‥‥‥。』
『でもね!ダメってわかってたんだ、私。
昨日、あれでふんぎりついた。うん。今までありがとね!!』
手をぎゅっと握られる。
嘘‥
でもユリは本当に申し訳なさそうだし、あとの二人も仲良かった頃の表情だ。
わずかな 期待が 叶った‥?
安堵の涙がにじむ。
『これ、レイの分のプリだから!あ、やべ鐘なるじゃん、また後でね!』
久しぶりに向けられた笑顔達。
よかった‥。
完全に安心はできないが、思っていたよりも大分、状況はマシなようだ。
体中の力が抜けた。
担任が入ってきて、朝のホームルームを始める。
先生の話そっちのけで、プリクラを眺めた。
『———————————‥‥‥‥。』