マスカレヱド
「オードッチャウヨー?」


 もう、あと一歩もない。そんな場所に近づかれてようやく、私ははっとする。


「みゃーこ!」


 痛いと思うまもなく、身体が宙に浮いた。

 怪人が横に吹き飛んだと最初は思ったが、地面に叩きつけられてようやく、私自身が飛ばされたのだと気付く。

 斬られたにしては、痛いのはアスファルトにぶつけた肩だけだ。

 何が起きたのか分からないまま、慌てて上半身を起こす。

 立っているのは、怪人一人。
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