オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~
こうなると、やっぱり篁くんはナゾで。
気になってどうしようもないあたしは、藤岡くんの膝からゆっくりと起き上がって、元気よく右手をあげる。
「はい、篁くんに質問があります!!」
息を整えていた篁くんは、目を丸くして声を張り上げたあたしを見る。
だけど、すぐにはにかむような笑みを見せて、
「いくつでもどーぞ、白石さん」
うながすように、あたしに手のひらを向けた。
「――えっと、じゃあ、篁くんがここに来るまでの経緯を、藤岡くんとの関係を絡めながらお願いします!!」
「おおぅ……いきなしアバウトかつ難易度高いなぁ」
「どうぞ!!」
さっきの篁くんを真似して、ずいっと手のひらを差し出す。
篁くんは苦笑いを浮かべながら長めの前髪をかきあげて、横目であたしの向こうの藤岡くんを見やった。
「斎ー……ええかー? てかええやろー絢やしー」
「……」
藤岡くんは何も言わなかったけど、それを了解ととったのか。
篁くんはあたしと目を合わせないようにして、話し出した。