労働の価値 その2
--- 12-2 ---

彼は、
売るときは売り手に、
買うときは買い手になる。

つまり逆の役割だ。

そして、
商品が変身するときは、
いつでもこのふたつの役割がいっしょにある。

それは商品が交換されるとき、
商品という姿とおかねという姿がにらみあっているのと、
同じだ。

ひとが売り手になるときは、
買い手が相手につく。

買い手のときは、
売り手がつく。

そうしてひとつの商品は、
逆の変身を続けてする。

商品がおかねに、
そしてまたおかねが商品に、
と変わっていく。


それにあわせて持ち主も、
売り手から買い手に、
と、
変わっていく。

だから、
売り手も買い手も、
「だれかが いつも それ」、
ということではない。

商品がひとのあいだを渡っていくと、
ひとがそのたびに役割を変える。

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