労働の価値 その2
--- 14-1 ---

ひとつの商品が変身しつづける ふたつの動きは、
ほかのふたつの商品の変身のいちぶ、
反対の変身となっている。

男の布の変身のはじまりが、
娘の小麦粉の変身のさいごになる。

1幕目の男の「売り」の舞台のあいだに、
布はこのふたつの仕事を、
成しとげる。

そして、
商品、
布は、
金となって飛び立つまえの「さなぎ」の姿。

この「さなぎ」は、
いずれ、
聖書への変身をもたらすのだ。

このように、
商品それぞれが変身し、
変わりつづける輪のなかで、
布と聖書、
この商品と あの商品が、
からみあい、
もはや、
ほどけぬ。

こうしたすべての、
もつれた糸のかたまりが、
商品の受け渡しの全体となる。


商品の受け渡しは、
作ったものをそのままとりかえるのとは、
わけが違う。

見かけだけでなく、
そのしくみのところも、
違っている。

話しが進んでいく様子をみれば、
すぐわかる。

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