恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜
「愛!大丈夫!?」
愛は左ほほを押さえながら、私の方を見た。
近付いてみると、愛の隣には制服に着替え終わった川崎さんがいた。
川崎さんはまだ驚きの表情だ。
「驚いた…。野澤先輩と中川先輩があんなに荒れた様子、見たことなかったから。」
なにか…、
過去にあったんだろうか?
私達の知らない事件が…。
とにかく愛は、大丈夫かな!?
私は慌てて愛の左手を握りしめて、ほほの様子を確認した。
やっぱり…赤く腫れてる。
「大丈夫。ありがとう、莉央。」
愛はそう言ってきつい表情から少し顔をゆるませた。
でも一言言うのがやっとだったみたいで、緊張が解けたようにただ私にしがみついていた。