恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜


「ちょっと…、いい?」



ちょうど私と愛が制服に着替え終わった頃、中川先輩が更衣室に顔を出した。


どうやら野澤先輩はいないみたい。



「はい…。」


愛は立ち直れないみたいで、元気のない返事をした。



「着替え終わったんでしょ?まあ、座りなよ。あんた達も。」


そう言って中川先輩は冷たい缶コーヒーを3本、立ち並ぶロッカーの端にある長椅子に並べてその横に座った。



「あ…、私達もですか?すみません、ありがとうございます。」


3本の缶ジュースを見た川崎さんは、少し驚いて中川先輩に言った。



私も驚いた。

用事があるのは愛だけだと思っていたから。



部外者の私と川崎さんまで残して、中川先輩が話すことって…?


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