君への願い事
再び芽依の部屋。

「いいですか?願いを叶えるのにかなり魔力を使います。内容によっては無理な
場合もありますがね。
そのため、あなたの願いを叶えれるのは一日一回切りです。」

ジャミエルが芽依になにやらを説明している。

「はい!キューピッド様☆」
「それでは願いをどうぞ。」
「あのう。」
「なんですか?」
「キューピッドと言えば弓矢で恋人同士にしたい者にプスプスっと射かければカ
ップル成立!て、ことでいいんじゃないでしょうか?」

芽依の質問にジャミエルの顔が一瞬ひきつった。そう言われてみればジャミエル
もハピエルもイメージに浮かぶような弓矢を持っていない。

「あのアイテムは上級キューピッドしか持てないものでして…」
「あぁ、まだ半人前なんですね!」

芽依は皮肉で言ったわけではないがまさにズバリである。

(ハッキリ言ってんじゃねえよ!このアマっ!)

「じゃあ早速、難しくない程度のお願いを…。」
「(ナメやがって!)さぁ何でしょう。」
「夢の中に瞬君を出して下さい!きゃっ!」
「(変な娘だな…)お安いご用です。では今日はこの辺で。また明日お目に掛かり
ましょう。楽しい夢を。。。」

芽依は早速ドキドキしている。

(夢の中に瞬君が出てくる…。興奮して寝れそうにないんですけど…。)

芽依はベッドに十時頃から入っていたが寝付いたのは夜中の三時頃だった。
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