君への願い事
ジャミエルはさきほどまでの丸い光りの玉のではなく、
見た目は赤ちゃんのように小さく、頭上には天使の輪が浮いていて、
髪は金髪でモジャモジャ、
衣類は白い布を肩から腰に巻いていて、
背中には小さな羽がパタパタと動いている。
その外見は某有名菓子メーカーのキャラクターに似ている。

「あのぉ、石井芽依さん?(気付きやがれ!)」
「!?」

さすがに芽依も気付いき後ろを振り返った。

「ぎゃっ!この子どこから入ってきたの!?」
「驚かせてごめんなさい。僕は愛を司る天使ジャミエルと言います。(二度も言わ
せんな!)」
「て、天使…!?」
「そうです。キューピッドと言った方がわかりやすいでしょうか?」

芽依は目を丸くしながらもうんうんと首を縦に振った。

「今あなたには好きな男性がいますね?」

芽依は首を縦に振った。

「その恋が実るよう僕がお手伝いします。」
「はっ、はい!よろしくお願いします!」

芽依は椅子から立ち上がりジャミエルに深々と頭を下げた。

(へへっ。こりゃくっつかせるのが楽そうだ。この勝負もらったな。)
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