王様監禁ゲーム。


痛い、そんな考える隙もなく、何発も何発も。

笑みも、怒りも、なにもない表情で、男は俺を殴り続けた。


「いやぁ!!やめてっ!!!!!」


彼女が男の腕を掴み、止める。


「どうして凛?コイツは俺達を邪魔したんだよ」

「もうやめてっ!!」


男は彼女の言葉も聞かず、床に置かれていたノコギリを掴み、それを俺の腕に押し付けた。


「いやぁ!!!」


抵抗しようにも、体が上手く動かない。


「やめてっ!!!!!」


彼女の叫び声とともに、

ノコギリが、

ゆっくりと、

動く。


グニュ……


なんともいえない感覚が、腕を中心に体中に伝わる。


グニュグニュ

「ぐあ゙ぁあぁぁあぁ!!!!!!!!」


声にならない声が、もはや自分が出してるのかもわからない。



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