王様監禁ゲーム。

「辛かったね……」


心にジュワリと何かが染み込む。

あぁ……あたし、杏に助けを求めに来てよかった。


心からそう思った。

あたしもやっと落ち着いた頃、杏が口を開いた。



「凛にメールしても返事がないから、心配に思ってたけど、まさか……喜一君が……」

「あたし、どうしよう……」


アイツが来ちゃう。

アイツが、すぐそこまで……



「大丈夫、凛のことはあたしが守るから」

杏……

あたしは小さく頷いた。


「とにかく、警察に連絡しないと」

そう言って杏は電話を取った。

「凛は、シャワーでも浴びてきな?汚れた体を洗い流してきたいでしょ??」

「ありがと……」


さっきシャワーを浴びたが、まだ落ちないアイツのシミを綺麗に気分だけでも洗い流したかった。


あたしはタオルを受け取り、バスルームへと向かった。



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