戦国サイダー
で、壁掛け時計の裏、あ、もう五時過ぎてるんだ、結構長時間泣いていたらしい。



「物置の掃除機のノズル」



また付箋が貼ってあって、そう書いてある。



これは、あれか。



指示通りに辿って行くと何かがあるってヤツ?



私向けなのか、鬼虎向けなのかそこまではわかんないけど、ここまで来たら見つけてやろうとちょっと躍起になってきた。


気分転換のついで、うん。



我が家に物置は二つあって、ひとつは外だから、先に階段下の方を見に行くことにした。


というか掃除機なら間違いなくそこ。



「で、何? 書斎のランプ?」



ノズルの先の付箋が次の指示を出す。


二階にある父の書斎へと進み、二つあるアンティークランプのうち、大きなスタンドの方を調べてみる。


傘の中に付箋。


 
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