続きは、社長室で。
どんどん、血の気を失っていくみたい・・・
「ムリヤリ、抱かれているんだろ?」
「・・・っ――!」
どうしてそれを・・・?
背中をツーと冷たいモノが流れていく。
「東条くんは君を、ストレスの捌け口にしかしていない。
行動で一目瞭然だ、君も分かっているんだろ?」
その言葉に、必死で頭を振った。
違う、社長は・・・
否定をしたいのに、声が出てくれない。
さっきから、クラクラと眩暈も感じて――
「好きな人が辛い目に遭うのを、黙ってみていられない。
東条のように最低で、阿漕な人間じゃないからね。」
「・・・っ・・」
チガウ・・・!!
声が出ない代わりに、溢れ出した涙。
ボロボロと大粒の涙が、流れていくのに・・・
そんな密かな抵抗さえも。
最後の言葉が、なし崩しにしてしまう。
「彼にはれっきとした、婚約者がいるんだ。」
あまりにも残酷な、嘲笑とともに――